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木戸 晴南 (南方)

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Byblacksabbath1104

木戸 晴南 (きど せいな) 

南方道場所属
公務員
2004年2月7日入会(空手暦10年10ヶ月)   
2014年10月5日昇段  
  

先に稽古をしていた弟の影響で中学1年生の時に入会。真面目で素直な性格で吸収も早く、茶帯までは順調に昇級。大会等でも好成績を残しています。高校受験、大学受験、就職活動等の時期と重なり休会する時期もありましたが、地道に継続。現在は仕事をしながら稽古に励み、夏の審査で昇段を果たしました。

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●社会人として、子ども達に正しいものの見方・考え方を伝えていきたい
私が空手を始めたのは、10年以上前になります。すでに習っていた弟に誘われ、付き添いのような形で体験に来たのがきっかけでした。もともと体を動かすことは好きだったので、毎週の稽古はとても楽しかったです。

初めは自分の身を守るために、必死に練習に励んでいました。当時、私の通っていた中学校はひどく荒れていて、間違ったことが力で通り、正しいことは嫌われ、荒れた人たちが自由にしていました。私は自分に危険が及ばないように隠れながら、見て見ぬふりをして毎日学校生活を送っていました。

そんな中、稽古を重ね、進級していくと、正しいことをしっかり正しいと言えるようになりたいと思い始めました。そのためにも、まずは進級して心身ともに強くなっていきたいと思い、茶帯までは順調に進級しました。

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空手を習い始めて、自分の中で大きく得た物は、強い心と人としての正しい生き方だと、今は思います。高校受験、大学受験を乗り越えて、落ち着いて昇段のことを考え始めたのは大学生の時です。大学4年生の頃に受けた昇段1次審査から2次審査を受けるまで、2年かかりました。1次の型の審査に合格してから、2次の組手の審査はすぐに受けることができませんでした。

打ち込みの直突きや下突きの力が弱いという弱点があったからです。それを克服するために、打ち込みの練習を真剣に始めました。足に体重をかけ、力強く突くことを意識して、組手や打ち込み練習に取り組みました。

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しかし、就職活動や大学の卒業論文など、次々に大きな行事があり、忙しくて稽古に行くことができませんでした。そんな忙しい私のために、たくさんの方が協力して力を貸してくださいました。

先生方には打ち込みのメニューを考えて練習に組み込んでもらったり、先輩方には稽古後に打ち込みの相手や形を見てアドバイスをしてもらったり、周りの人にたくさん支えられました。

卒業して社会人になってからは、より一層稽古に通う時間はなくなり、平日は1回も参加できませんでした。仕事は、想像以上に過酷なもので、つらいこともありましたが、この10数年の空手の稽古で得た強い心がずっと私を支えてくれました。

道場で友達や先輩や先生に話を聞いてもらい、特に藤島先生はいつも暖かく力強い応援をしてくださって、本当に心強かったです!

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働きながら隙間の時間を見つけて臨んだ2次試験は、「自分なりの組手がなんとかできた」という感覚でした。「もっと練習時間があれば…もっとこういうことができたのに」と悔いることはやめて、今の自分に与えられた時間を最大限に活用する方法で練習をしてきました。

10分程度の空き時間で、筋力トレーニングをしたり、学校の階段を何度も登ったり、重い物をわざと選んで運んだり、家で打ち込みをしました。「昇段」を考えてひたすら体力面・技術面を練習する期間は非常に短かったのですが、常に心は鍛えていました。心と体は繋がっているのだと、昇段を目指していた2年間で本当に実感しました。

これからは、さらに忙しくなると思いますが、前向きに考えて、時間を作って稽古に励んでいきたいと思います。また、今度は一人の社会人として、子供達など後輩にも様々なものの見方・考え方を伝えていきたいと思います。

最後になりましたが、今まで指導し励まして下さった先生方、先輩方、道場生のみなさん、本当にありがとうございました。みなさんと出会えたことを、心から感謝しています。これからも、よろしくお願いします。


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