とくいく学習
徳育学習

論語は、自分自身の人格を磨く学問として、人生と社会生活をより良く生きて行く為の学びであり、仏教は幸せな生活を送るための「心得」です。
釈迦や孔子の教えが詰まった、「仏教」や「論語」での学びを通して、仁徳を養い、未来ある子供たちと皆さん一人一人の人間性を磨く学びの機会となり、人間が本来持っている良心にもとづいた考え方や行動が出来るように皆さんと共に学び、夢と希望に満ちた素晴らしい未来を創造していきたいと考えています。
論語の素読
●論語とは?
論語とは、中国の思想家孔子と彼の高弟の言行を孔子の死後、弟子達が記録した書物です。
全10巻20篇499章で構成されているものをとくいく「論語」では皆さんに分かり易いように7つのテーマに分けて指導しています。
1 善い生き方とは
2 学ぶことの大切さを知る
3 自分を磨くということを知る
4 理想の人間像とは(君子とは)
5 親孝行の大切さを知る
6 心をこめる大切さを知る
7 人との付き合い方と対話の仕方
●孔子とは?
孔子は、紀元前551年(一説には552年)に生まれ、紀元前479年までの73年間を生きた思想家・学者・教育者・政治家でもありました。生涯にわたって理想の人間像(君子)を追い求め、仁の徳の重要性を広めようとしました。
※君子とは、知識と智恵、人徳に優れた人格者のことです。
●素読とは?
素読とは意味や内容を考えずに声を出して読むことです。日本では昔の寺子屋では盛んに行われていました。意味は分からなくても繰り返し声に出して読んでいるうちに漢文の美しいリズムが心に響き、体の奥に蓄積されます。やがて意味が分かり理解できるようになり、心に深まるときが来ます。人格形成に影響を与えるだけでなく、思考力や想像力、国語力の向上だけでなく、豊かな感性を育んでくれます。
●素読の方法
①先導者が一節を細分して読む
②そのあと皆さんが声を出して読む
③先導者が全文を通しで読む
④そのあと皆さんが声を出して読む
⑤2、3回繰り返す
⑥そのあと、解説を読み、おおよその意味をとらえる
⑦その後、もう一度、2,3回素読をする
●〈例〉「原文」
子貢問曰。有一言而可以終身行之者乎。
子曰。其恕乎。己所不欲。勿施於人。
(衛霊公十五-二十四)
「書き下し文」
子貢問いて曰く、一言にして以て終身之を行う可き者有りや
子曰く、其れ恕か。己の欲せざる所は、人に施すこと勿れ。
「読み方」
しこうといていわく、いちげんにしてもってしゅうしんこれをおこなうべきものありや。
しいわく、それじょか。おのれのほっせざるところは、ひとにほどこすことなかれ
「現代日本語訳」
弟子の子貢がお尋ねして言いました。
一つの言葉で、死ぬまで心がけるべきことはあるでしょうか。
先生が言いました。それは「恕」か、つまり思いやりだろうか。
自分がしてほしくないことは、決して人にもしないものだ。
徳育学習会

①座禅・瞑想 (穏やかで落ち着いた心に。)
始めに5分から10分程度の座禅・瞑想を行います。
調身(姿勢を正す)、調息(呼吸を正す)、調心(心を正す)で、穏やかで落ち着いた心の状態をつくります。
正しい姿勢のつくり方、正しい呼吸の仕方を学びます。
②礼節指導 (身を正し、心を鍛錬します。)
正しいお辞儀、挨拶、返事の仕方を学びます。礼儀作法は人間関係の第一歩です。
姿勢、態度は心の反映です。形を整えることで、周囲への感謝の心や思いやりの心を育みます。
③論語の素読 (古典の学びを通じて仁徳を養います)
論語の素読は脳を活性化させるとともに言葉が自然に心に沁み込んでいきます。
ワークショップでは各自の感じたことを意見交換し、さらに深く学んでいきます。
古典の名文は現代にも通用する君子(人格者)への道です。
④生活指導 (生活習慣の改善と目標達成をサポートします。)
快適な生活を送るには、生活習慣が整っているかが重要です。生活習慣の乱れは心の乱れにつながります。週間スケジュールの見直しや、目標設定で前向きな生活がおくれるようサポートします。
●生活指導
生活習慣の改善と目標達成をサポートします。生活習慣の乱れは心の乱れにつながります。快適な生活を送るには、生活習慣が整っているかが重要です。週間スケジュールの見直しや、目標設定で前向きな生活がおくれるようサポートします。
【過去の事例】 ~ある生徒とのやりとり~
今から16~7年前のことです。当時中学生だったA君の母親から電話があり、「うちの息子は最近、部活(陸上部)も行かない、空手もさぼる、塾にも行かず学校の成績も下がっていて友達と遊び回っています。お話をしていただけないでしょうか。」との相談を受けました。
先ずは本人の気持を聞いてあげることが大切だと思い、話を聞いてみると、生活習慣に問題がと思い、1週間のスケジュールを書かせたところ、あまりの過密スケジュールに、心に余裕がなくなっていることが原因と分かり、生活習慣を改善することから始めました。
するべきことに優先順位をつけ、無理のないよう1週間の予定を組み、スケジュールを守って実行することを約束させました。
その後は約束通り、空手の稽古にもきちんと参加するようになり、塾にも真面目に通い学校の成績もみるみる向上していきました。
しばらくすると、母親から無事に志望校に入れましたとの報告を受け、非常に喜んでいただけたとともに私自身も感激し、生活習慣を改善することで人は大きく変われることを知りました。
それからも、空手の指導者として多くの生徒と接し、様々な人生経験を積む中で、正しい心のあり方、生き方、生活習慣の大切さを、更に身をもって感じるようになりました。

●具体的には
①目標設定用紙の作成
各分野で自分の目標を設定します。(学校、家庭、習い事、趣味他)
達成するための行動を出来るだけ書き出します。
②週間スケジュールの作成(生活習慣の見直し)
睡眠や食事、仕事学校など生活に必要最低限の項目を書き入れていきます。
※時間がないと思っていても意外に空き時間はあるものです。
目標達成するための行動を週間スケジュールに組み込みます
③後は実行!
目標を達成した姿をイメージし、前向きに取り組むことが重要です。空手でも昇段講習会で指導しますが、きちんと設定した人は早く昇段し、しなかった人はなかなか昇段出来ないという結果が出ています。いかに目標設定が大切かということを物語っているのではないでしょうか。
●授業の様子1 ⇒ スタッフブログ
●授業の様子2 ⇒ 北分支部学習会