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ピグマリオン効果

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Byblacksabbath1104

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指導者の期待が現実を変える


●ピグマリオン効果…モチベーションアップの法則より
ピグマリオン効果とは、1964年に米国の教育心理学者ロバート・ローゼンタールによって提唱された、「人間は期待された通りの成果を出す傾向がある」という主張です。
ある実験で、「成績の優秀な生徒達を集めたクラス」と「成績の悪い生徒達を集めたクラス」を作り、それぞれのクラスの担任に逆のことを言ってクラスを担当させます。
つまり、「成績の良い生徒のクラス」の担任には「成績の悪い生徒のクラス」だと告げ、「成績の悪い生徒のクラス」の担任には「成績の良い生徒のクラス」だと告げて、それぞれクラスを担当させるという実験です。
その結果、「もともと成績の良かった生徒達のクラス」の成績は下がり、「もともと成績の悪かった生徒たちのクラス」の成績は上がったと言います。
このことから、期待と成果の相関関係について、「人は期待されたとおりの成果を出す傾向がある」という結論が導かれたというものです。
生徒たちは自分にかけられる期待を敏感に感じて「やる気」を出して勉強に励んだり、「やる気」を失ったりしていたわけです。

●ウソのない期待がモチベーションをもたらす
人間は、言葉の裏にある意図をも敏感に察知するものです。
上記の実験では、生徒を見る担任の意識の中に「成績の良い(悪い)生徒だ」という感覚が無意識にあったのでしょう。
口で何と言おうと、担任が「自分のことをどう見ているのか」生徒は敏感に感じています。
「君たちは成績が良くて素晴らしい生徒なんだ」と思って接してくれているのと、「君たちは成績が悪くダメな生徒なんだ」と思って接して来られるのとでは、モチベーションに大きな差が出ることは明らかです。
「やればできる」と心から信じてくれれている人が近くにいると、「そうかな~」と思いながらも何だかできる気が出てくるものです。
逆に、「お前はどうせダメだ」と全く期待されなければ努力する気になりません。

●やはり環境が大事
人間は環境の生き物だと言われますが、このことからもそれが良くわかります。
「どうせダメ」とか「どうせ無駄」などの言葉が常に出ているような人達に囲まれていると、自分もその人たちからそのように見られてしまいますから、やる気も成果も上がらなくなり、気が付けば自分もそうした言葉ばかり発するようになってしまいます。
そして、これは何も人からの期待だけに当てはまるものでもありません。
例えばゴミ屋敷のような部屋に住んでいたり、いつも遅刻ばかりしていたり、怠惰な生活を送っているなど、自分を取り巻く環境が悪いと自分が自分に期待しなくなるということにつながっていきます。
人間は、人からだけでなくこうした(自分が作り出した)環境や行動からも影響を受けるものです。

人からの信頼や期待はすぐには変えられませんから、まずは自分のまわりの環境や行動を大事にすることから始めることが大事です。
まずは整理整頓したり、人に親切にしてあげるなどする事を通して、人ではなくモノや行動からピグマリオン効果を得ていきましょう!


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