メール配信(2015.07.06)

会員、保護者の皆様、いつも有難うございます。
各道場では新しい空手を着た幼い子供達が
元気な声を出しながら稽古しています。
技の名前どころか、右も左もわからない年齢の子供達も多いので
子供達が理解できるような話方や稽古内容を考えます。
昔の武道の稽古では入門したばかりの新弟子は見取稽古といって
いわゆる見学ばかりさせられていたそうです。
じつはとても合理的な方法で先輩達のように稽古したいという(憧れ)動機を喚起しつつ
動作のイメージを刷り込んでいたそうです。
習得の早さがが求められがちな現代では、そのようなやり方は難しいのですが、
機会があるごとに先輩の技を見るように促しています。
最近は茶帯以上の生徒とスパーリングをして
それを中上級者の生徒には見学させるようにしていますが
相手をしている茶帯の生徒の向上と合わせて
見学している緑帯や黄帯の生徒の組手も良くなってきているように思います。
●イベント日程
7月25日(土)~26日(日) 夏季合宿旅行
8月09日(日)限定審査会



●今週の一言(213)
真似(学ぶ)ことを
促すことが
自力で成長していく
土壌を育てる
●解説
宮大工の小川三夫(おがわ みつお)さん。
弟子を育てる際、ほとんど技術的なことは教えないそうです。…
何もできない人が「宮大工になりたい」といって来る。
何も出来ないので最初は、ご飯をつくらせたり掃除させる。
それには、思いやりや段取りが必要になる。
それを見て態度について注意する。
先輩達は綺麗なかんなくずを削ってます。
かっこいいし、憧れです。そう思ったときに、かんなを貸してやる。
そうしたら、もう嬉しくて、板が薄くなるほど削ります。
最初に、「かんなはこういうふうに削るんだよ」と教えても、苦痛でしかない。
削りたいと思う気持ちがわくまで、放っとく。
遠回りした子は、待っててやればいいわけです。
しばらくして、「こういうやり方もあるんと違うか」と言いうと、そこから一気に向上します。
職人というのは一気に変わるもんです。
本人もうれしいし、自分たちも見ているとすぐにわかります。
● 参考…るいネット
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。