髙橋彪雅(野田)

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Byblacksabbath1104

髙橋彪雅 (たかはし ひょうが)

所属:野田道場
入会年月日:2005/06/08
昇段年月日:2016/03/06
職業:高校生

5歳の時先に入会していた兄に続いて入会。入会当初は泣いて指導員やお母さんを困らせていましたが、昇級とともに意欲をもって稽古に取り組むようになりました。イベントにも積極的に参加。中学校の時から少年部の補助指導員として子供たちをリードしてくれています。空手の力量も指導員としても兄に追いつくことを目標に稽古に励んでいます。

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~笑顔で未来へ~
僕が空手を始めたのは5才の時でした。先に始めていた兄の道着姿を見て「自分もやりたい」と母にお願いして始めました。
 しかし、自分から頼んだにもかかわらず、稽古の度に大泣きし、暴れたりして、先生方や先輩の手を煩わせる問題児でもありました。そんな稽古態度だったので、最初の昇級に3年かかりました。不真面目な僕を、母は大変心配していましたが、父は、「ええが、彪雅には彪雅のペースがあるわ。」と、笑っていたそうです。ただ、そんな父も試合になると、とても厳しかったのを覚えています。
 兄も僕も、勝っても試合内容が悪ければ烈火の如く叱り飛ばされていました。逆に負けても試合内容が良ければ、満面の笑みで褒めてくれました。
 僕が5年生になる春、父が大病を患いました。僕は詳しく聞かされていなかったので、すぐに良くなると思っていました。
 その年の11月に、兄が東京で行われる大会に出ることになり、僕も参加させてもらいました。結果、僕は優勝することが出来ました。優勝が決まって戻ると、父は本当に嬉しそうに僕を抱きしめ喜んでくれました。「よくやった。すごいなぁ、嬉しいわ。」と、ずっと褒めてくれていました。

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 しかし、僕が6年生になる直前に父は、亡くなってしまいました。「父さん、お休み。」「おお、また明日な。」それが、父との最後の会話になってしまいました。 父が亡くなって、自分の心が、不安定になっていく感じがしました。 
それは、家でも学校でも空手でも現れ、中学に上がると真面目に生活することがバカらしくなり、母にも反抗し、学校でも不真面目、空手の稽古も中途半端でした。兄や先生方、先輩方に対する反抗的な態度をしたこともありました。
 兄が試合で入賞や優勝の常連者になり、補助指導員として、少年部をリードしていたので、「あのお兄さんの弟だから…。」という風に言われる(思われているような)ことが多々あり、それが嫌で嫌で仕方なかった時期がありました。
 しかし、なんとなくやっていた指導の手伝いで、幼年の子達が可愛い笑顔で、僕を慕ってくれていることが心の安らぎになりました。「この子達と会えなくなるのは嫌だな。」そう思い始めると、少しづつ学校生活も落ち着いていきました。

 
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 僕が一級の審査を受けた時、伝統型で変な癖が付いていて、合格をもらえませんでした。審査を受けてきた中で1番の挫折だったと思います。やってもやっても合格をもらえず2ヶ月が過ぎ、最後には、兄から合格をもらうことが条件になってしまいました。
 やる気も失いかけた時、兄に生きてきた中で1番というくらいに叱られました。怒鳴られるのではなく、淡々と「関わってくれている全ての人達が、どれほど心配し、自分を良い方向に行くように導いてくれているかということに気付いてほしい。」と、言われました。
 そこから昇段までも長くかかりました。僕の悪い癖で、時々、気を抜いてしまうのです。そんな僕の態度は、先生方にはお見通しで、昇段審査を受けることが出来ませんでした。やっとの思いで一次審査を受け、合格できたのに、そこからも自分の弱さやアクシデントで二次審査も中々受けられず、高校受験とも重なり、思うようにいかないことに一杯一杯になり、母や兄、友達にもずいぶん迷惑をかけたと思います。

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 先日、やっと二次審査を受けることが出来、合格をいただいた時、母は本当に心からの笑顔で喜んでくれました。兄は、「兄としては嬉しいけど、空手の先輩としては、まだまだやな。」と、笑顔で言ってくれました。
 ここに至るまで、こんな僕を辛抱強く導いてくださった先生方や先輩方、そして友達には心から感謝しています。
 春から高校生となり、本格的に指導補助をさせていただきます。僕がかつてそうだったように、泣いて暴れる子ども達にも笑顔で接し、空手を楽しく続けてくれるように導いていける人になりたいと思います。
 散々心配と迷惑をかけた母と兄に安心してもらえるように、黒帯として、大きな目標である兄を追い越せるように日々精進していきます。そして、笑顔でいつも僕に力をくれた父に、空手と出会せてくれたことをいつも心に留め、自分自身もどんな時も笑顔で未来へと向かっていきたいと思います。本当にありがとうございました。押忍。

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