第5回 岡山県大会
岡山県空手道選手権大会
初夏の風物詩。「第5回岡山県空手道選手権大会―組手の部―」が6月12日(日)岡山武道館本館にて開催されました。
通算としては少年部33回、一般部は27回を数えます。
ミドルコンタクト、ライトコンタクト総勢228名が日頃の稽古の成果を試すべく熱い戦いを展開、会場は興奮と熱気に包まれました。
開場1時間前。すでに多くの出場者が控え場所でウォーニングアップを始めていました。
同時刻、試合会場でも審判員、スタッフが集まり入念な打ち合わせ。戦いの舞台が整い、徐々に緊張感が会場を包み込んでいきます。
開会式が始まると出場者たちの表情も様々な色を見せます。
初めての出場でドキドといった様子の者、勝利への強い意志を感じさせる者、周りの心配を余所に普段通りに振る舞う子どもたち…。
全32クラス228名が一堂に会する様子は圧巻。
黒岩清一大会会長、渡辺英気大会顧問、増田章大会副会長から力強くも暖かい激励の言葉を頂き、選手の表情も一層引き締り、ボルテージも最高潮に。
昨年に続いて国際武道人育英会本部より荻野聡先生、香川桑島道場より三名の審判員の協力を頂き戦いの火蓋が切って落とされました。
理念を体現
試合ではミドルコンタクト、ライトコンタクトそれぞれの持ち味が随所に見られ、選手一人一人の躍動する姿が今後の可能性を大いに予感させました。
また、裏方で支える道場生、暖かく見守る家族、趣旨に賛同し、ご来場頂いた役員の方々など多くの人の協力で無事、幕を下ろした今大会。「人間形成と人間教育」という理念が至る所で感じられる大会となりました。
ミドルコンタクト/木戸裕一が制す
攻防一体の組手が…
岡山と香川のライバル道場同士の対戦も多く見られ、応援合戦がヒートアップ。大会を盛り上げました。
試合結果!!(ミドルコンタクト)
ライトコンタクト/一人ひとりが全力を尽くす
組手レベルの向上に一役
初出場の生徒や組手経験の少ない生徒を対象としたライトコンタクトの部。今大会では、過去勝利に恵まれなかった生徒が一気に入賞を果たすなど、地道な努力で実力が花開いたという試合も見られ、経験が人を成長させることを改めて感じさせてくれました。
ボディプロテクターを着用する為、伸び伸びと技を繰り出すことが出来ることも参加者の安心感と組手レベルの向上に繋がっているようです。
大会を成功に導いたもうひとつのストーリー
●大会前夜…
会場づくりは畳を運ぶことから始まります。約200枚の畳を図面に沿って1枚1枚配置。夜9時まで汗ビッショリになりながらの作業です。初めて設営に参加した生徒は何も無い所からみんなの手で会場が出上がっていくのを間の当たりにして感激したようでした。
同じ頃南方道場では、稽古を終えた道場生の手で記念品の袋詰めが行われていました。
Tシャツのサイズを確認しなが一つ一つ丹念に封に入れていきます。選手たちの頑張りを祈りながら…。
●心ひとつにして
当日も朝早くから集まり、入念なミーティング。審判員を始め、受付、タイマー、記録、選手係などなど。
初めてで馴れないスタッフには経験者がフォローしながらコートごとにチームとして、各自が責任を持って取り組む姿勢に一体感が感じられました。
選手として参加しながら、負けた後はスタッフとして協力してくれた生徒も多くいました。
仲間を心から応援したいという思いが手伝いという形となって表れたようです。
終了後の片付けを一緒になって行う選手もおり、至る所で道場の理念が体現されていることを感じる温かみを感じる大会となりました。
出場者の皆さんお疲れ様でした。審判員並びスタッフの皆さんありがとうございました。