ひまわり号を走らせる
ボランティアを通じて
●ひまわり号をはしらせる
『ひまわり号を走らせる倉敷実行委員会』とは、障がい者の方と医療・福祉の専門家やボランティアが、共に貸切列車で1日旅行を楽しむ活動を企画・サポートする団体です。
この活動に8年前から参加している秋田早槻さん(道場OB)の活躍ぶりが先日テレビで放映されました。

●ひまわり号とは…
1984年に『ひまわり号を走らせる倉敷実行委員会』は生まれました。障がい者の方と医療・福祉の専門家やボランティアが、共に貸切列車で一日旅行を楽しむ活動を企画・サポートする団体です。障がいのある人もない人も社会の一員として互いに尊重し支え合いながら、地域の中でともに生活する社会こそ当たり前の社会であるというノーマライゼーションの理念の具現化をサポートします。

看護師である母親の勧めで小学五年生の時から参加、翌年からは弟の照太君(四級・中庄)も一緒に毎年参加しているそうです。
中学時代には人権作文コンクールで、ひまわり号を題材に書いた作文が優秀賞(山陽新聞社長賞)を受賞するなど、いつしか生活の一部となり、なくてはならない存在となっていたようです。
人の役に立つことの素晴らしさを実感し、将来の夢を決めたという早槻さん。高校時代は学業の忙しさに挫けそうになったこともあったそうですが、この夢が支えとなり、今春見事に志望校に合格しました。
今後もひまわり号の活動に積極的に関わっていきたいという早槻さんと照太君に話を聞いてみました。
●将来の夢を決めたひまわり号
秋田早槻(OB会員)大学1年生

初めは戸惑いましたが、参加者の方の『ありがとう』の言葉が嬉しく、私にも出来ることがあるのだと感じ、大きな充実感が得られたことを鮮明に覚えています。
翌年には弟と父も参加し、家族みんなでひまわり号に乗るようになりました。回を重ねていくごとに出来ることが増え、高校生になってからは弟と実行委員として活動させて頂くようになりました。
ひまわり号を心待ちにしてくださる方のためにしっかりと準備し、当日参加者やボランティアの方の満足そうな笑顔が見られることに大きな喜びと達成感を感じています。
この経験から将来は障がいのある方の支援ができる仕事に就きたいと強く思うようになり、現在、言語聴覚士を目指して大学で勉強しています。
「話す・聴く・食べる」のスペシャリストとして将来は医療の現場だけでなく、保健・福祉・教育など多様な分野で活躍できるよう頑張りたいです。
そして日々の学びから得たものをひまわり号に活かし、更により良いものにしていけるよう努力したいです。
●人の役に立てることが嬉しい
秋田照太(四級・中庄)高校2年生
