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2011年08月08日

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Byblacksabbath1104

定期通信

会員・保護者の皆様、いつも有難うございます

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組手を始める直前に生徒が

足が痛い…或いは

突き指したので

組手は休んでいいですか?

と聞いてくることがあります

本当のけがの場合は大体

稽古前に言ってきますから

この場合は

弱気になっている場合がほとんどです

一応怪我の状態を見て無理そうなら見学させます

出来ると判断した場合

手が使えないなら足で戦え

足がダメなら手で戦え

手足がだめなら

頭で(頭突き)で戦え…と言います

頭の意味は知恵を使えという意味です

だいたい…ここまで言うと生徒も開き直ります

どこを怪我してるんだ~というくらい

素晴らしい動きをすることもあります

私は空手団体がよく言う

打たれることで痛みを知り

人にも優しくなれる

という宣伝は、否定しています

優しさなどの徳目は様々な人間関係の中で

会得し発揮していくものだと思います

組手(競技)は痛みを伴う恐怖から逃げないで立ち向かうという

覚悟を決めるための訓練です

人は恐怖を感じる場面を数多く経験することで

恐怖心を克服していく方法を会得します

それを周囲が教えてあげることは出来ません

組手を終えた後の生徒の笑顔は自分でもよくやった

と思えるから出てくるのでしょう


●イベント日程

8月13日(土)~16日(火)…お盆休暇

8月21日(日)…伝統型講習会 (野田道場)



●今週の一言(58)

人は危機の時にこそ力を発揮する

手がダメなら足を使え

手足がダメなら頭を使え



●解説

元ボクシング世界王者の輪島功一が挑戦者として世界戦に挑んだ時の話です

王者ボッシは試合巧者で「貴公子」と言われるほどの強豪選手で大方の予想は

輪島不利でした

本人でさえ勝てるとは思えません

しかし結果は変則的な蛙跳び、やる気なさそうな態度から一瞬でパンチを

繰り出すフェイントなどでチャンピオンの調子を狂わせることで輪島が勝ちました

テレビ番組の企画でイタリアにボッシを尋ねて

25年前の輪島との一戦について語ってもらったところ

いまだに怒っています

「あれはボクシングではない」…と

輪島も「自分もいい戦法ではないと思う。

ただ、なんとしても勝ちたいと思ったとき自然に生まれた戦法だった」と言います

人間は本当の熱意があればその努力の汗の中から

驚くべき知恵を生み出すものです

その後、25年前の試合をビデオで見たボッシは

「輪島に伝えてくれ、あなたが一番強いチャンピオンだ」と神妙な顔でスタッフに言ったそうです



●参考…幸せとはなにか/江口克彦 


最後まで読んでいただき有難うございます

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