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横山壮一郎 (妹尾) 

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Byblacksabbath1104

横山壮一郎 (よこやま そういちろう) 

所属:妹尾道場
昇段年月日:2013年03月03日
職業:会社員
入会年月日:2007年03月31日


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これからの稽古大切に
空手を始めたのは六年前です。若い人も年配の方もみんな熱心に頑張っている姿に惹かれて入門しました。試合にも積極的に参加し緑帯までは順調に昇級できましたが、茶帯になると昇級に対して抵抗が生まれました。理由は審査項目に型があったからです。その頃は動作の意味などは理解せず、強弱、緩急をつけることなど二の次でした。そのため二級の審査も1級の審査も型は再確認でした。

 1級を取得して1年くらいたって、「昇段を目指す。」と口では言っていましたが、型の練習はいつも後まわしでした。当時は組手試合が近づくと補強以外は何もしない、しばらくゆっくりして次の試合が近づいてくるとまた補強以外何もしない、といった日々の繰り返しでした。

 変化なく時間が過ぎ行く中、多くの人が昇段していく姿を羨ましく見ていました。その裏で自分の才能のなさを痛感していました。もともと体の使い方におかしな所があるようで、先生方に「お前の動きはよく分からない。何かがおかしい。」と型をやるたびに注意されていました。それでも先輩の丁寧な指導もあり、少しずつは上達していたと思います。しかし無駄に力んだり、必要なところで力が抜けたりする悪い癖を克服することは出来ず昇段はまず無理だと完全に自信を失くしていました。

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 そのような中、1級をとって二年がたった時の年末の忘年会は大きな転機になりました。藤島先生のところにお酌に行くと開口一番、「もう早く決断しろ!。次の三月の審査に決めろ。」と強く促されました。それは自分の弱気な姿勢に対する指摘でした。返す言葉もなく中川先生のところに行き「今年は型が駄目で昇段できませんでした。」と報告すると、先生は飲みの席にも関わらず熱心に助言を下さり、自分の悪い部分がどうしたら直るか考えて下さいました。

そして「じゃあ、今ここでやってみろ。」と言われ、みんなの視線が集まる中、平安四をやりました。突然のことで型試合を遥かに凌ぐ緊張感がありましたがやり終えてみると「最初がおかしいだけでそんなには悪くない」という言葉をいただき、気持ちが楽になりました。同時に「少しは進歩してるし決して昇段は無理じゃない。」と自信が持てるようになりました。

 それからは三月の審査に向けて型最優先で必死に練習しました。稽古が終わった後には先生や先輩が緩急のリズムや呼吸、力の入れ方、抜き方など細部に至るまで徹底指導して下さり、型を体に染み込ませていく実感が得られるようになっていきました。

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 結果、春の審査では硬くなりすぎて再確認になりましたが、六月に合格を認めていただくことができました。
 入門してこれまでを振り返ってみると一番学んだことは「正しい努力」です。それまでは何事もひたすらガムシャラにやるのが自分のとりえだと思っていました。しかし、周囲に耳を傾け、自分に何が必要か考えながら取り組むことがいかに大切かを知ることができました。
 
 最後に不器用な自分をここまで導いて下さいました中川先生、藤島先生、池本先生、片山先生、そして励まし支えて下さいました先輩方、心から御礼申し上げます。何かにつけてセンスのない下手くそな自分ですが、だからこそ今後も正しい努力を忘れず続けていこうと思います。

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