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福田尚起(津山)

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Byblacksabbath1104

福田尚起(ふくだ なおき)

所属道場:津山道場
昇段年月日:2013年9月15日
職業:会社員
入会年月日:
2008年11月12日 

入会当初から、他流の経験もあってか、比較的スムーズに動けていました。
水泳を本格的にしている影響もあり、身体全体のバランスがとれています。組手では、サウスポーの為、前内下段を多くもらって苦労してたように思いますが、見事に克服し、逆に下段は得意技にまでなっています。これには、福田さんの、芯のある人柄が顕れていると感じます。今回の審査での経験は必ず今後に活かされることと思います。


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●感謝の気持ちを忘れずに、日々精進。
この度は、昇段審査を受ける機会を与えて頂きましたこと、そして、有段者として認定して頂きましたことを重ねてお礼申し上げます。憧れであり夢であった黒帯を自分の腰に巻けることが大変嬉しく思います。御指導いただきました中川会長をはじめ、藤島師範、池本准師範、黒石先生、並びに諸先生方、そして苦楽を共にし、稽古に励んだアスリナ道場の皆様方には改めてお礼を申し上げたいと思います。

 私は幼少の頃より大の格闘技ファンで、ボクシングやプロレスなどテレビ観戦をしたり、友達と有名選手の技の掛け合いを楽しんだりしていました。段々と成長していくうちに、憧れから自分自身もっと強くて格好良い男になりたいという気持ちが強くなってきて、社会人になり他流の空手道場に入門したが長続きせず、ただその思いだけで留まって平凡な日々を送っていました。

そんな時、『極真カラテ』の看板が目に留まったのです。「高校生や20代の若い人中心でやっているんだろう・・・」と思いながら見学に行ったところ、学生や若い人はもちろん、自分と同年代もしくは年配の方々が汗を流して稽古に励んでいました。武道とは、生涯現役で出来るものとは聞いていましたが、実際にそれを目の当たりにして心の奥から沸々とヤル気が出てきたのです。「30代半ばを過ぎた自分でも、まだやれる!いや、まだまだこれから!今度こそ本気で空手をやってみよう!」と決意し入会しました。

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 始めのうちは週2回の稽古がきつく感じ、目標を達成するまで体力が持つのだろうか、それはもとより空手を続けていくことが出来るのだろかという不安や迷いが生じました。仕事を終え、心身共に疲れた時や暑い日、寒い日には、正直怠け心がおき、道場に行く足が重くなったこともありました。しかし、そんな時こそ稽古に行くと、いい汗を流し仲間からのアドバイスや励ましがあったり、空手について語り共感し合うこともあったりして、段々と空手をすることが楽しみや喜びとなりました。「とにかく続けられる所まで続けてみよう!」という気持ちになり、道場に通いました。

常に目標を掲げ、一歩一歩昇級でき、帯の色を順調に替えていくことが出来ました。しかし、黒帯への道は平坦ではありませんでした。茶帯二級の審査の三人組手は、想像以上に手厳しく、過酷なものでした。組手は自信があるからという安心感や安易な考えが、心身共に叩きのめされた瞬間でした。体力だけは誰にも負けない自信があっただけに私にとっては相当なダメージでした。

それからは、稽古だけではなく体力作りに水泳やランニングも取り入れ、体力及び持久力、そして下半身の強化を図りました。また、組手中心の稽古をしていた私は、伝統型が苦手で大変苦労しました。昇段の審査に向けて、道場では先生や先輩方に丁寧に指導して頂き、家でもランニングの後に型を練習しました。そして、待ちに待った本番。緊張もあったのですが、思いもよらない箇所でのふらつきで再審となってしまいました。またもや挫折を味わいました。

「日々努力を重ねてきたのに・・・なぜ上手くいかないのだろうか」と考え、「茶帯までよく頑張ったからもう、ここで終わってもいいだろう」とあきらめの気持ちが生じました。しかし、黒石先生を始め、道場の仲間、そして家族はそんな私を温かく受け入れながら、「あともうひと頑張り!」とあきらめずに応援してくれました。

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ちょうどその頃、津山道場で謙虚に努力を重ねてきた先輩方が昇段したり、少年部に通う私の娘達も苦手な項目に真剣に取り組み、昇級する姿を目の当たりにしました。うつむく私を前に向かせ“あきらめるな!”“やればできる!”と、口には出しませんでしたがその姿から教えてもらった気がしました。

強くなりたいと思って始めた空手。初めは、相手を倒す技を覚える、体力の向上など、表面的なことばかりの上達を夢見てきたように思います。もちろんそれも大事ですが、それだけでは強くなれないことが本当によくわかりました。昇級ごとに勉強してきた“心のあり方~心の方程式・メンタルタフネス・人としての徳性について(五徳)~”“正しい生き方~八正道・六つの善行・十の悪行~”が私に変化をもたらし、真の空手道を歩ませてくれたように思います。

出来ないとあきらめず、前向きに考え努力し続けていくことの大切さは、私生活や仕事に活かすことができました。礼儀正さ、人を敬う、そして、感謝の気持ちを忘れないということは、人としてのまさに美徳だと改めて感じました。正しい考え方や心の持ち方次第で、空手に限らず、あらゆる物事に対してやる気が起こり、続けていくことが可能になるのだと思いました。

黒帯を締めるということは、決してゴールではなく、あくまでも通過点であり、新たなる試練への再スタートであると思います。私にとって空手道とは、誇りであり、勉強であり、師匠であり一生涯の目標であります。男として父親として、一人の人間として努力と感謝の気持ちをいつまでも忘れずに、生涯の修行を空手の道に通じ極真の道を全う出来るよう、日々精進し続けていきたいと思います。


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