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巧言令色鮮仁

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Byblacksabbath1104


巧言令色鮮仁

~身なりや言葉を飾る人は思いやりに欠ける~
皆さんの回りに身なりを過剰に飾ったり、口が上手い人、自己アピールばかりする人はいませんか?そういった人は信用・信頼できる人でしょうか? バドミントンの桃田賢斗選手の活躍は私たちに大切なことを教えてくれます。

とくいく「論語」九
◇学而第一-三
 巧言令色鮮仁
―飾りすぎる人は他者を思いやる心にかける―

自分を良く見せようと、言葉巧みに飾り、顔色や身なりを過剰に飾るような人は、「仁」すなわち、正直で思いやりの心が少ない人だという意味です。

  ●バドミントン桃田選手が世界ランク1位の快挙
1百田_convert_20181118105715以前にも取り上げたバドミントンの桃田賢斗選手(24・NTT東日本)が9月に行われた『ダイハツ・ヨネックス・ジャパン・オープン』で世界ランキング26位のコシット・フェトラダブ(24=タイ)を2―0(21―14、21―11)で下し、日本勢として同種目初優勝を飾り世界ランキング1位の座に就きました。

 違法カジノ問題による無期限出場停止処分で、3年ぶりの出場となった大会で初優勝した桃田選手は「3年前はこの舞台に立つことはできないと思っていた。周りに支えられて、昔から憧れていた舞台で試合ができて、成長した姿を見せられた。今はうれしい気持ちでいっぱいです」と喜びをかみしめていました。そこにあったのは派手な風貌と奔放な言動で、良くも悪くも個性的だったかつての姿ではなく、バドミントンができることや周囲の人々への感謝を口にし、自らを高めたいという一人のストイックなアスリートの姿でした。

●謹慎処分から復帰への道百田2_convert_20181118105732_convert_20181118110739_convert_20181118111142 
2年前、違法カジノでの賭博行為が明るみに出て無期限試合停止処分
を受けた桃田選手。当時は茶髪に高価なアクセサリーがトレードマークで「派手な生活をしてガキんちょの憧れになりたい」などと語っており、まさに『巧言令色』そのものでした。しかし、謹慎期間が明け、1年2ヶ月ぶりの実戦復帰で優勝を果たした昨年5月の大会では黒髪の飾らない姿で「人としての成長をみてもらいたかった」「また応援したいと思ってもらえる選手になる」と涙ながらに語っていました。

 謹慎前には2位にまで登りつめた世界ランキングも処分で剥奪され282位でのリスタートとなりましたが、7月から国際大会に復帰すると、快進撃を続け一気にランキングを上げていきました。この快進撃に海外メディアも注目。多くの記者からの問いかけにも、慢心することなく「選手生命の危機を救ってくれた周囲の人に感謝の気持ちでいっぱいです」と謙虚に語っていました。

●人としての成長の跡が
そして、そんな桃田選手の姿に周囲からも「本当に変わった」「心から応援したい」との声が自然と聞かれるようになったそうです。「周囲が応援してくれること、喜んでくれることが何よりも嬉しい」と話す桃田選手は間違いなく人間として大きく成長しました。

●身を飾ること正すこと
身を飾ることは決して悪いことではなく、時と場合によってはむしろ必要なこともあります。
但し、武道やスポーツの世界では身を飾ることは相応しくなく、身を正すことが必要ではないかと思います。
 飾ることを個性だと勘違いして茶髪や派手な言動を繰り返すスポーツ選手もいますが、本当の個性とは内面を磨くことで自然と滲み出てくるものではないでしょうか。
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今回の桃田選手の活躍は、過ちを素直に改め、身を正すことが何よりも大切なことで、正直に誠実に生きることで人は成長出来るということを私たちに教えてくれているように思います。

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